右肩上がりの『建設コスト』
- 価格転嫁や追加変更等が焦点
適正な受注価格が最も重要
建築コストの高騰が建設業界全体に大きな影響を与え、ここ数年、建設計画の延期や中止、見直しなどが相次ぎ、需要低迷の主な要因の一つとなっている。中でも今は落ち着きをみせているものの、鋼材の価格高騰は過去にない展開を示したことは記憶に新しい。
国土交通省の建築着工統計によると、鋼構造(S造+SRC造)の着工延べ面積は21年度以降、減少傾向にあるが、工事そのものの予定額は右肩上がりとなっている。また、予定額を述べ面積で割った1平方㍍当たりの単価は23、24年度で減少となったが、直近10年の推移をみる限り、全体的に上昇基調を示しており、データ上でそれを裏付けている。
(写真=写真は記事とは関係ありません。)