鉄構技術記事詳細

2013年10月号 VOL.26 NO.305

・[創刊25周年特集]つなぐ―伝承と未来
・[Photo Topics]日本建築学会 2013年度日本建築学会大会(北海道)開催
・[写真で見る建築] 東京工業大学(すずかけ台) 合同棟2号館・産学共同研究棟(J2・J3)
・[耐震設計と施工]GINZA KABUKIZA
・[Topics] 日本構造家倶楽部 「日本構造デザイン賞受賞記念講演会」
・[Topics]A&A(エーアンドエー) Vectorworks教育シンポジウム2013
・[Strutect]内山 晴夫さん

・特集:創刊25周年 つなぐ-伝承と未来

 『鉄構技術』が創刊された1988年、日本初の空気膜構造となる東京ドーム完成した。以来、超高層ビルや大空間構造など数多くの建築が建てられ、日本一の高さとなる「あべのハルカス」も来春に完成する。特集では、この25年間の「記憶に残る鉄骨造建築」を振り返る。構造設計者、学識経験者らのほか、鉄骨造建築の普及、鉄骨製作の技術革新などテーマに、計48人の執筆者が鉄骨造建築の明日を見つめる。

・特集:創刊25周年-記憶に残る鉄骨造建築

 この25年の間に超高層ビルや大空間建築など数多くの建築が建てられた。建築はその時代を象徴し、共に歩む。デザイン、技術、建築用鋼材と加工技術と構造設計、ディテールなど建築固有の要素はどのように変遷したのか。未来に伝承する建築はどのようなものなのか。計37人の構造設計者、学識経験者、技術者が膨大な建築群の中から「記憶に残る鉄骨造建築」を選び、構造やディテール、技術などを解説し、建築の魅力に迫る企画。

・GINZA KABUKIZAの魅力に迫る

 今年4月にオープンし、こけら落とし公演が行われたGINZA KABUKIZA。「歌舞伎座」(低層部)と「歌舞伎座タワーオフィスタワー)」(高層部)から成る複合施設で、規模は地下4階、地上29階、高さ145.4m、延床面積約9万4,000㎡。歴史的な建築デザインを踏襲した「歌舞伎座」と白亜の近代建築が融合し、銀座の新名所となっている。5~6階の切替え部に配置したメガトラスが特徴で、今月号で構造設計概要を、次号で施工編を紹介する。

●創刊25周年特集:つなぐ―伝承と未来

・記憶に残る鉄骨造建築(敬称略)
―日建設計/日本設計/三菱地所設計/NTTファシリティーズ/久米設計/梓設計/ 松田平田設計/安井建築設計事務所/大建設計/構造計画研究所/森ビル/渡辺邦夫/大越俊男/梅沢良三/金田勝徳/金箱温春/小西泰孝/佐藤淳/大成建設/竹中工務店/清水建設/戸田建設/竹内徹/吹田啓一郎/多賀謙蔵/稲田達夫/新谷眞人/立道郁生/長谷川一美/大氏正嗣/東京構造設計事務所協会/新日鐵住金/新日鉄住金エンジニアリング/神鋼鋼線工業/JFEシビル/中部鋼鈑/日本鋼構造協会―
・鉄骨造建築の普及に向けて(敬称略)
―日鐵住金建材/日本鉄鋼連盟建築委員会/日本鉄鋼連盟BC委員会―
・鉄骨製作の技術革新(敬称略)
―神戸製鋼所/アマダマシンツール/大東精機/羽石良一―
・防災と減災
―新日鉄住金エンジニアリング/構造計画研究所/JFEシビル/川金コアテック―

●Photo Topics

・日本建築学会 2013年度日本建築学会大会(北海道)開催

●写真で見る建築

・東京工業大学(すずかけ台)
合同棟2号館・産学共同研究棟(J2・J3)

●耐震設計と施工

・GINZA KABUKIZA
―長スパントラスで劇場をまたぐ超高層建物
第1回 構造設計概要―
―――川村 浩/石橋 洋二/諸伏 勲

●Topics

・日本構造家倶楽部 「日本構造デザイン賞受賞記念講演会」
・A&A(エーアンドエー) Vectorworks教育シンポジウム2013
・ユニオンシステム 第14回地震応答解析・技術交流セミナー

●BIM

・グラフィソフトジャパン 「ArchiCAD17/ArchiCAD17 Solo」リリース
・グラフィソフトジャパン GRAPHISOFT「ArchiCAD17」製品発表会

●Project

・「全国の建設プロジェクト」の見方
・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・全国の建設プロジェクト(月別分析:13年6月)

●Aspiration

・国交省着工統計 2013暦年の鉄骨需要量500万t超えへ

●Strutec Data

・2013年6月の都道府県別建築着工面積/2013年7月の建築着工面積
・2013暦年上期(1-6月)の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・体験的な「溶接と強さ」の話
―その54 宇宙の錬金術師が生み出した「鉄」―鉄を取りだした人々と繋ぎやすい鉄が用途を広げる―
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第39回 安倍政権の成長戦略―――藤盛 紀明
・構造道場
―第13回 「新潟県中越地震」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 204 「国鉄民営分割と行財政改革」
―――田靡 毅
・随筆140 だ:駄文
―――深見 準一

・Strutect 内山 晴夫さん
鉄構技術
―久米設計 札幌支社副支社長―

●表紙
GINZA KABUKIZA
鉄構技術
 GINZA KABUKIZAは、「歌舞伎座」(低層部)と「歌舞伎座タワー」(高層部)から成る複合施設で、低層部と高層部の切替部には、設備中間機械室と公共施設(ギャラリー、屋上庭園)を配置している。建物規模は地下4階、地上29階、高さ145.5mで、延床面積約9万4,000㎡。構造は地上が鉄骨造、地下が鉄骨鉄筋コンクリート造で、鉄骨使用量は約1万6,600t。7階以上は超高層オフィスタワーで、その足下に高層部の約2倍の平面規模の劇場が配置されている。5~6階の切替部にはスパン38.4m、せい約13mのメガトラス2台を配置して高層部南側(コア側)の柱10本を陸立ち柱としている。これにより高層部の効率的な基準スパンを実現しながら低層部の大空間を実現した。建築主は歌舞伎座とKSビルキャピタル特定目的会社、開発業務受託者が松竹。三菱地所設計と隈研吾建築都市設計事務所が設計監理し、清水建設が施工した。鉄骨製作は川田工業、片山ストラテック、東北鉄骨橋梁が担当。今年4月にオープンし、こけら落とし公演が行われた。

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