鉄構技術記事詳細

2013年12月号 VOL.26 NO.307

・[特集]鉄骨梁貫通孔 補強工法
・[Photo Topics]JSCA 「JSCA構造デザイン発表会」開催
・[構造設計と施工]日本女子体育大学「大学総合体育館」
・[鉄のデザイン+a]金沢海みらい図書館
・[text]鉄骨製作管理技術者 平成25年度 試験問題
・[Topics]NTTファシリティーズ総合研究所 今年2回目の「SEINセミナー」開催
・[Strutect]森田 時雄さん/中村 信行さん

・「鉄骨製作管理技術者 試験問題1・2級と解答」

 鉄骨製作管理技術者登録機構が今年度に実施された「鉄骨製作管理技術者 平成25年度 試験問題1・2級」を全文掲載。1・2級ともに計50問が出題されたが、図版・表を含め試験問題を全て掲載し、併せてファブを除く鉄骨関連技術者が作成した模範解答も掲載。同試験の受験者だけではなく、今後、試験を受ける技術者にとっても問題の傾向や解答の確認・分析など、試験問題を学ぶ「参考書」となる内容。職場などにおけるグループ学習にも活用できる。

・特集:鉄骨梁貫通孔補強工法

 特集は「鉄骨梁貫通孔補強工法」。鉄骨造建築物はダクトなどを通すための梁貫通孔が設けられるが、貫通孔を明けた際、梁ウェブは断面欠損により耐力が低下するため、貫通孔補強が行われる。しかし、貫通孔のサイズ・位置は慣例で決まるのが遅く、鉄骨加工の中でも大きな課題の一つ。さらに、従来のプレート補強は平板の切断加工、全面溶接など工数がかかり、納期に支障が出るケースも。特集は、従来のプレート補強に代わる「新工法・耐火工法」を紹介する。

・鉄骨造の魅力を伝える建築2作品

 鉄骨造の魅力を伝える「鉄のデザイン+α」は、設計+施工+ファブのCollaboration(協同)で実現した「金沢海みらい図書館」と「日本女子体育大学・体育館」の2作品を紹介。「金沢海みらい図書館」は第23回JSCA賞を受賞した作品で、コラム-H構造ではないが、デザイン性に優れ、鉄骨造ならではの建築として話題の作品。「日本女子体育大学・体育館」は天井の鉄骨架構が美しい特徴的な建築で、意匠、構造、施工、エンジニアリング、ファブが鉄骨造の魅力を伝える。

●特集:鉄骨梁貫通孔 補強工法

・ハイリングⅡ工法
―――日立機材
・パイロンバリアー
―――アクシス
・すりーぶたすけ
―――日本インシュレーション

●Photo Topics

・JSCA 「JSCA構造デザイン発表会」開催

●構造設計と施工

・日本女子体育大学「大学総合体育館」
―立体パズルのように積層する大空間をつくる鉄骨架構―
―――仙田 満/古藤田 茂/金箱 温春/望月 泰宏/武富 寧/五十嵐 貴行

●鉄のデザイン+a

・金沢海みらい図書館
―パンチングウォールの意匠デザインとファサードエンジニアリングの融合―
―――工藤 和美/堀場 弘/田尾 玄秀/新谷 眞人/姫野 忠男/森田 盛豊

●text

・鉄骨製作管理技術者 平成25年度 試験問題
―1級―
―2級―
―1級・2級解答―

●Topics

・NTTファシリティーズ総合研究所 今年2回目の「SEINセミナー」開催
・日本建築学会 「コロキウム構造形態の解析と創生2013」
・米オートデスク 「2018年度までに売上高12%増」達成へ
・構造計画研究所「KKE Vision 2013」開催
・JSCA埼玉「工法・技術製品セミナー」開催
・「Archi Future 2013」開催
・日立機材 「ハイベースNEO工法」を新発売
・岡部 会社発祥の地に「新本社ビル」完成
・NUアート倶楽部 第1回「NUアート展」を開催
・日立機材 「TECHNO GALLERY」オープン
・日積サーベイ 「NCS/HEΛIOΣ Ver9.0」リリース

●Project

・「全国の建設プロジェクト」の見方
・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・全国の建設プロジェクト(月別分析:13年8月)
・「鹿児島市本庁舎西別館(仮称)」10月に着工
・住友不動産 「六本木三丁目東地区再開発事業」
・大型物流施設、SCに相次いで着工

●Aspiration

・建築学会・中国支部 ボルト孔加工方法による耐力を検証

●Strutec Data

・2013年8月の都道府県別建築着工面積/2013年9月の建築着工面積
・2013年度上期(4-9月)の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・体験的な「溶接と強さ」の話
―その56 強い鉄鋼材料とそれを活かすこと―鉄鋼材料の組織制御技術が活きる高強度化―
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第41回 ロビー活動論
―――藤盛 紀明
・構造道場
―第15回 「クライストチャーチ」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 206 「懐かしい若い頃の思い出」
―――辻 功
・随筆142 つ:釣り
―――深見 準一

・Strutect 森田 時雄さん/中村 信行さん
鉄構技術
―JFEシビル システム建築事業部副事業部長/JFEシビル 技術部長―

●表紙
日本女子体育大学「大学総合体育館」
鉄構技術
 建設地は東京都世田谷区北烏山8-19-1。「大学総合体育館」はアリーナ、プール、多目的スペースなど複数の大空間を組み合わせた複合体育施設でありながら、コンパクトで合理的、かつ大学のシンボルとなるような施設をめざした。規模は地下3階、地上4階で延床面積約8,996.69㎡。構造は地下がRC造一部SRC造、地上S造、屋根は円形鋼管弦材・H形鋼ラチス材のキールトラス+H形鋼登り梁を採用している。大スパンとなる屋根部分は切妻形状とし、棟部分にキールトラス架構を設け、そのキ-ルトラスに登り梁を架け渡す構造とすることで、斜線制限のもとで有効高さを最大限確保している。建築主は学校法人二階堂学園、意匠設計は環境デザイン研究所、構造設計は金箱構造設計事務所、施工は清水建設が担当。鉄骨使用量は地下約230t、地上約1,065t、屋根約160t、トラス約185t。鉄骨製作はキールトラス・柱材が川岸工業・千葉第一工場、梁材は同千葉第三工場が担当した。工期は2011年3月~2012年10月。

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