鉄構技術記事詳細

2022年10月号 VOL.35 NO.413

・[特集] ダイナミックな架構を支えるブレース材・トラス構造
・[gallery] 名古屋造形大学
・[論文] TOKYO TORCH 常盤橋タワー
・[鉄のデザイン] 名古屋造形大学
・[Topics] WHAT MUSEUM ドームをつくろう!
・[Event] 日本構造家倶楽部 「日本構造デザイン賞」授賞式・記念講演会
・[人HUMAN] 黒川 泰嗣さん

・鉄骨造建築の耐震性能と魅力に迫る

 特集は「ダイナミックな架構を支えるブレース材・トラス構造」、鉄骨造建築の魅力を探る論文は「TOKYO TORCH 常盤橋タワー」、連載の鉄のデザインは「名古屋造形大学」。特集は鉄骨造建築の耐震設計で中心的な役割を果たしダイナミックな架構を支えるブレース材・トラス構造にスポットを当てる。TOKYO TORCH 常盤橋タワーは、都心部の大型再開発として注目されるプロジェクトの第一弾として完成した超高層ビルの設計・施工を三菱地所設計、戸田建設が紹介する。名古屋造形大学は層間トラスと格子壁の実現プロセスに着目。

・特集:ダイナミックな架構を支えるブレース材・トラス構造

 竹内徹・東京工業大学教授の企画・監修。多様化するブレース型制振部材に加え、大規模複合建築における中間階での用途変更に伴う架構の切り替えや建物内の大空間を支える「隠れたブレース材・トラス架構」に着目。テーマは①ブレース材・トラス構造を用いた技術・デザインの傾向②斜め材を用いた「一味違う」構造デザイン③「隠れたブレース・トラス架構」が支えるダイナミックな架構。①は竹内教授の「多様化する制振部材と『隠れたトラス架構』」と最新技術「AIを利用した制振・免震構造」。②③は計11の実例を紹介。

・「鉄のデザイン」連載第26回は名古屋造形大学

 層間トラスと格子壁を実現した「名古屋造形大学」を掲載。執筆者は構造設計を担当したArupの伊藤潤一郎、伊藤真太朗、金雪美の3氏。施工は大林組。地上の主体構造はRC+S+SPC格子壁で、鉄骨約1,850tは巴コーポレーション、垣見鉄工、広伊建設の3社。第三者検査(UT)はアクトエイションハートが担当した。層間トラスの最終案決定までのプロセス、ディテール詳細など複雑な構造の概要、施工、FABとのCollaborationによるトラス建方、格子壁の採用など、設計者らは多様な視点から建築物実現までのプロセスを紹介する。

特集:ダイナミックな架構を支えるブレース材・トラス構造

多様化する制振部材と隠れたブレース・トラス構造
 ――竹内 徹(東京工業大学)
人工知能を活用した免・制振構造設計用WebアプリケーションNS-AIDDの開発
 ――寺澤 友貴(東京工業大学)/宮﨑 崇(日鉄エンジニアリング)
斜め柱で構成されたペンシルビル
 ――金箱 温春/岡山 俊介(金箱構造設計事務所)
斜め柱と座屈拘束ブレースのコンビネーション
 ――安藤 広隆(大成建設)
雪国に光を取り入れる大トラス梁のトップライト
 ――大野 博史/藤本 智(オーノJAPAN)
72mの大開口カーテンウォールを有する4叉方杖トラス架構
 ――井戸川 達哉(梓設計)
軽量化、高剛性、コストダウンを実現する母屋工法
 ――重松 正幸(構造FACTORY)/田中 利基(九州第一工業)
視線の抜ける軽快なサスペン・アーチ
 ――今井 大樹(松田平田設計)
ダイナミックなブレース・トラス架構をもつ超高層建築 ブレースチューブ構造と構造切替階
 ――豊島 裕樹(大成建設)
五反田計画(仮称)
 ――城戸 隆宏(日本郵政)/岸 浩行/三好 夏恵(大林組)
持ち出し架構を支持する隠れたトラス
 ――大友 啓徳/寺田 隆一(日建設計)
早期の塑性化により地震時の損傷を制御する隠れたブレース
 ――桐野 康則(KAP)
螺旋スロープをブレースとして活用した高耐震架構
 ――廣重 圭一/松本 翔(類設計室)
Product introduction
 ――岡部/センクシア/日鉄エンジニアリング/構造計画研究所/ユニオンシステム/巴コーポレーション/九州第一工業

・[gallery] 名古屋造形大学

●論文

TOKYO TORCH 常盤橋タワー
 ――オーバーハング架構を有する超高層オフィスビル
 ―――石橋 洋二/吉澤 克仁(三菱地所設計)/吉田 和弘(戸田建設)

●鉄のデザイン 連載 第26回

名古屋造形大学
 ――層間トラスと格子壁の実現
 ―――伊藤 潤一郎/伊藤 真太朗/金 雪美(Arup)

●TOPICS

・WHAT MUSEUM ドームをつくろう!

●News

・竹中工務店 木による付加価値向上技術「KiPLUS®」展開
・清水建設 半乾式耐火被覆吹付ロボットの性能を検証
・鹿島建設 超高層ビルの解体工法「鹿島スカラッシュカットTM」
・大林組 コンクリート構造物の自動化施工システム開発
・森ビル 六本木ヒルズで2022年度総合震災訓練実施

●Event

・日本構造家倶楽部 「日本構造デザイン賞」授賞式・記念講演会

●BIM News

・オートデスク・建設技術研究所 建設DX・BIM/CIMを推進する「3次元設計支援システム」

●Project

・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・全国の建設プロジェクトの見方

●Strutec Data

・2022年6月の都道府県別建築着工面積/2022年7月の建築着工面積
・2022暦年上期(1-6月)の都道府県別着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・A∩C:建築とコンピューター
 ――〈第52回〉 建築のDX化と軌を一にする3次元データの流通と活用
 ―――樋口 一希
・空間構造デザイン研究会(KD研)
 ――Part1 空間と構造の交差点-話題のプロジェクトやテクノロジーをめぐって
 ―――第6回「CLTを用いた構造デザイン」
 ――――廣石 秀造(日本大学)/斎藤 公男(A-Forum)
・リレーエッセイ 建築と私 312
 ――「中一でなりたい職が見つかって」
 ―――加川 義弘
・建設関連産業の未来のための技術評論
 ――第147回 サプライチェーンと経済安全保障
 ―――藤盛 紀明
・真構造道場
 ――第86回 「荒屋鉱泉空き家プロジェクト」の巻
 ―――高橋 治

・人HUMAN 黒川 泰嗣さん(鹿島建設 執行役員 建築設計本部副本部長)


●表紙
名古屋造形大学

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