鋼構造ジャーナル記事詳細

2025年9月15日号 NO.2257

2025年9月15日号 NO.2257

●価格転嫁は不十分、道半ば/国交省の鋼構造予定額は上昇
●鉄骨需要は21県で増加/7月都道府県別着工統計
●『施工講習会』に34人が受講/日本エンドタブ協会
●働き方改革、新4K実現を/水嶋・国土交通事務次官が会見
●新社長登場/三浦統巨氏・三浦建設工業(青森)
●大手ファブトップ①/川田忠裕・川田工業社長
●特集/免震・制振2025
●焼抜き栓溶接講習会開催/合成スラブ工業会
●自民党県議員団に要望書提出/ 兵庫県鉄建組合
●「見積もり件数が減少」/全国R・Jグレード部会連絡会

国交省の鋼構造予定額は上昇

価格転嫁は不十分、道半ば

〜業界全体として市況の底上げを〜

 国土交通省の建築着工統計調査では、工事ごとに提出する建設工事予定額を合計した資料が発表されるが、同統計では24年度の鋼構造(S造とSRC造の合計)の総予定額は前年同期比2・3%増の12兆3419億円、推定鉄骨需要量は同6・5%減の366万㌧、出件数は同4・2%減の8万5000棟となっている。予定額は追加変更などの最終的な工事金額を含まないことから、流動的な側面はあるものの、数値面では需要が減少しても工事ごとの鋼構造予定額は上昇していると考えられる。予定額を直近10年でみても、コロナ禍で19、20年度は予定額、需要量、出件数は一時的に足踏みをしたが、工事額は21年度に上昇に転じ、足元24年度は直近10年で最も高水準にある(別表参照)。
(写真=過去10年間の鉄骨需要量、着工件数、工事予定額の推移)
過去10年間の鉄骨需要量、着工件数、工事予定額の推移

『施工講習会』に34人が受講

宮城県で初めての開催

日本エンドタブ協会

 日本エンドタブ協会(松㟢博彦理事長)は6日、宮城県多賀城市のポリテクセンター宮城で『エンドタブ施工講習会』を開いた。宮城県での開催は初めて。福島県の21人を筆頭に宮城県、秋田県、山形県、北海道からの参加があり、管理技術者11人、溶接技能者23人(再チャレンジ2人含む)の計34人が受講した。
(写真=計34人が受講した講習会)
計34人が受講した講習会

「中小企業向け補助率アップを」

自民党県議員団に要望書提出

兵庫県鉄建組合

 兵庫県鉄工建設業協同組合(理事長=古結泰司・古結鉄工所社長)は3日、神戸市中央区の県庁で、自民党県議員団と来年度県予算編成に対する要望書(今年7月に提出)をもとに意見交換。組合側から古結理事長ら5人と議員団側から12人が出席した。
 意見交換は、県の友好団体(組合)と議員団との間で毎年9月に行われているもので、来年3月に要望書に対する回答を得る。
(写真=自民党県議員団と意見交換)
自民党県議員団と意見交換

「見積もり件数が減少、不安」の声

全国R・Jグレード部会連絡会

工場見学の概要を報告

 全国R・Jグレード部会連絡会(会長=松枝建次・松枝興業社長)は2日、東京都中央区の東京鉄構工業協同組合会議室で、リモートを使用して幹事会を開催。進行役は東京鉄構工業協同組合事務局の蓬田正則局長が担当した。当日は19日に開催するサンベルコ(岡山市東区)の工場見学について協議。参加者が1都2府5県の会員ら23名となることを報告した。工場見学後は、岡山駅近郊で岡山県鉄構工業会幹部らと交流会を行う予定としている。
 各社の状況報告では量的格差が生じているものの、平均して2、3カ月先までの仕事を確保。見積もり件数は減少傾向にあり、先行き不安という声が目立った。
(写真=出席各社が状況報告)
出席各社が状況報告

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