鋼構造ジャーナル記事詳細

2008年8月25日号 NO.1367

・橋建協が岩手・宮城内陸地震被害調査/28橋の点検
・07年度の鋼橋受注は37万㌧/前年度比大幅減に
・人と話題/ハルテックの新社長・北垣一郎氏
・H工場ルポ/ムラヤマ(山形県)・汎用性重視した設備
・新構造システム建築物/「ノンフランジ仕口」開発
・ツカモト(静岡)/新工場が完成、稼働開始
・T・A・G(三重)/積算から図面まで一元管理
・首都圏版 ・九州版
・新鉄構企業訪問/ヒラク興産㈱(宮城県)
・カルテックの「一鐵」/3次元機能を大幅拡張

近畿の鉄骨需要は”大阪夏の陣”

追い風となる二つの2011年問題

地デジ転換、百貨店が救世主に

 日本経済の停滞基調、国際的な原材料高騰、建築基準法改正の余波などの環境により、鉄骨需要は全国的に鈍化傾向にあるが、近畿地区では二つの2011年問題が追い風となり、大型プロジェクトが本格始動しつつある。(近畿圏で建設中の大型プロジェクト、写真①梅田阪急建替計画  ②大阪駅北ビル  ③キリンガーデンシティ<尼崎>  ④シャープ堺工場)
     

胆沢ダム1号橋など28橋

岩手・宮城内陸地震の被害

橋建協の調査・点検結果

 日本橋梁建設協会(川田忠樹会長)は、6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震について、自主的に橋梁の調査・点検を行ったが、このほどその調査結果をまとめた。調査は会員企業32社が延べ439橋で行い、損傷を受けた橋梁は胆沢1号橋など28橋だった。このうち、走行安全性の被害・損傷区分で損傷が最も大きい区分Ⅲ(大幅な対策がない限り走行できない)は4橋だった。被害内容は、すでに国交省東北地方整備局に報告している。(写真左=伸縮装置に段差/写真右=沓座モルタルの破壊)

07年度の鋼橋受注は37万㌧

本紙調査 前年度比大幅減

 本紙調査による鋼製橋梁の07年度の受注実績は37万1127㌧で、対前年度比33.5%減と大幅な落ち込みとなった。最近の橋梁の受注状況は04年度が61万4370㌧、05年度が29万7180㌧、06年度が55万7800㌧と、年度で大きな開きがある。内容も新橋が減少して、補修工事のウエートが高くなっている。
  昨年度の受注実績のうち種類別では、道路橋が34万6344㌧で全体の93%を占め、鉄道橋は2万1284㌧、その他鋼橋2649㌧、輸出橋梁678㌧、ロックスノージェット172㌧となっている。

新工場が完成、稼動を開始

ツカモト(静岡)

月産500㌧体制を確立

 静岡県のMグレードファブ、ツカモト(本社・周智郡森町中川1931、塚本喜好社長)が本社工場隣で建設を進めてきた新工場がこのほど完成。必要設備の移設を終え、柱加工専用工場として稼働を開始した。   近年、受注機会が増えている大型物件にも柔軟に対応できる加工体制の構築を目指し、本社工場南側にある約330㎡の所有地に新工場の建設を進めてきたもの。(写真=完成した新工場)

3年2カ月ぶり全品種値下げ

東京製鉄 9月積み契約価格

条鋼1万、鋼板1万2000円

 東京製鉄が19日に発表した9月積み契約の製品価格では、全品種が改定され、H形鋼などの条鋼類を1万円、ホットコイルなどの鋼板類を1万2000円、厚板を6000円値下げした。販価の全面値下げは、05年7月契約以来3年2カ月ぶり。この結果、H形鋼がベース11万8000円、厚板が同12万6000円。また、H形鋼の物件向け販価(11~12月ロール)も1万円値下げし、12万5000円。

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