鋼構造ジャーナル記事詳細

2008年9月1日号 NO.1368

・中小建築案件の減少傾向続く/ファブ業界の課題に
・ピープル/東日本高速道路建設事業部長・山内泰次氏
・H形鋼7000円、棒鋼2000円上昇/物調の8月資材調査
・鉄連・ボックスコラム委員会・園田正雄委員長に聞く
・新関西製鉄・大澤尚常務執行役員に聞く
・08年設備投資・北陸だけが2桁増/政策投資銀行調査
・「生データ」が加工量の推移裏付け/大阪鉄構組合
・H工場ルポ/東翔(秋田県)・関東物件受注も
・東北版・近畿版
・新鉄構企業訪問/㈱大畑鉄工所(和歌山県)

「JSSCビルシステム」講習会

日本鋼構造協会と建築センター

東京皮切りに全国5地区で開催


 日本鋼構造協会(JSSC、会長=高梨晃一・東京大学名誉教授)と日本建築センターの共催による「JSSC低層ビルシステム」講習会が8月21日、東京・千代田区の自治会館労第1会館で開催され、建築設計者、構造設計者、建築確認審査担当者や鉄骨ファブなど関係者約300名が受講した。(写真=システムの概要などを受講)

中小案件の減少傾向が継続

業界の課題として捉える動きも


 「物件規模の2極化が顕著になっている」との関係者の指摘が極めて多いが、本紙では国土交通省の建築着工統計から、S造及びSRC造の延床面積の推移(過去20年間)をまとめた。大型案件が安定的に推移するなかで、中小案件の減少傾向が継続、我が国の産業構造の2極化の流れを示す結果が得られた。とくにR・Jグレードの量的確保、経営面に直結する重要なテーマだけに業界全体の大きな課題として捉える動きもあり、今後の動向が注目される。(グラフ=合計床面積の推移)

H形鋼7000円、棒鋼2000円上昇

物調の8月資材価格調査

 建設物価調査会は8月10日までに調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。東京地区の鋼材関係は、H形鋼が2カ月ぶりに7000円上昇してトン12万7000円となり最高値を更新した。しかし、先行きは需要の減少で横ばい推移予測になっている。また、異形棒鋼は2000円アップして11万20000円となった。

「生データ」が推移を裏付け

大阪府鉄構組合の加工実績

 大阪府鉄構建設業協同組合(理事長=戸田廣之・三作鉄構社長)は05年4月から組合員を対象に各企業の加工実績データを集積し始めた。目的は、組合員の加工量を実際に把握することで、経営安定につなげようというもの。こうした「生データ」を集計しているのは同組合以外になく、貴重なデータといえる。この時期は、鋼材の高騰、法改正による確認申請の混乱など激動の時期である。ファブの経営の推移を、この加工実績の生データを基に検証したい。(グラフ=年代別稼働率の推移)

千葉県船橋の現場をパトロール

メタルワン建材安全協力会・東京支部


 メタルワン建材安全協力会東京支部(支部長=新井公雄・アラコウ社長)は、このほど定例合同パトロールを実施した。本部から大竹良明会長(冬木工業専務)と同社本社から渡部厚司・鉄構部副部長、斉藤茂・鉄構総括室長ほか約20名が参加した。(写真=現場概要を説明:鉄構第一課青木主任)

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