鋼構造ジャーナル記事詳細

2009年5月11日号 NO.1404

●08年度の鉄骨需要は600万トン割れ/緊迫した状況
●新社長に山納茂治氏/巴コーポレーション
●3月の鉄骨需要は約38万トン/国交省建築着工統計
●井上一朗・京大教授の最終講義/約200名が聴講
●09年度の建設投資額は45兆円程度/建設経済研究所
●新社長/神栄鉄鋼(兵庫県)・塩谷秀和氏
●大手ファブ(11)/日本橋梁・松田彰社長
●大手ファブ(12)/日鉄ブリッジ・吉武考三郎社長
●特集/エンドタブ
●北海道版
●近畿版

前年度比8.1%減の589万トン

08年度の建築鉄骨需要量

600万トン割れ34年ぶりの低水準

 国土交通省の着工統計をベースとした08年度(08年4月~09年3月)の鉄骨推定需要量は、本紙集計で前年度比8.1%減の589万5000トンとなった。600万トン割れの数値は過去の鉄骨需要推移から75年度実績(593万トン)以来、34年ぶりの記録的な落ち込みとなる。

08年度の鉄骨需要量600万トン割れ

34年ぶりの記録的低水準に

09年度も緊迫した状況が続く

 08年度の推定鉄骨需要量は、国土交通省の建築着工統計データによると約589万トンとなり、前年同期実績比8.1%減と、2年連続で700万トン台を下回る低水準となった。600万トン台を割り込んだのは、第1次オイルショック後の不況期における75年度実績(593万トン)以来、34年ぶりの記録的数値となる。昨年10月以降〝100年に一度〟と言われる世界的な景気後退の影響を受け、とくに下半期は工場物件の中止・延期・規模縮小などが相次ぎ、結果的に需要全体を大幅に押し下げた。

新社長に山納茂治氏が昇格

菊池昌利社長は代表取締役に

巴コーポレーション

 巴コーポレーション(本社・東京都中央区勝どき)は、4月27日に開催した取締役会で山納茂治氏(取締役副社長執行役員)の代表取締役社長兼社長執行役員の就任を内定した。6月下旬に開催予定の定時株主総会、総会終了後の取締役会において正式に決定する。菊池昌利代表取締役社長兼社長執行役員は代表取締役に就任する予定。
(写真=山納新社長)
 

推定鉄骨需要量は約38万トン

着工面積、5カ月連続の前年割れ

 国土交通省がまとめた3月の建築着工統計によると、全着工床面積は前年同月比24.6%減(前月比2%増)の999万2000平方メートルとなった。先月に続いて1千万平方メートルの大台を割り込み、前年比では5カ月連続の減少。
 構造別では、S造が前年同月比29.3%減(前月比4.3%減)の371万6000平方メートル、SRC造は同67.6%減(同33.4%減)の22万2000平方メートル。この結果推定される鉄骨需要量は、約38万トンの水準(前年同月は約56万トン)となった。

組合員の工場見学会を実施へ

神奈川県鉄構業協組

平技建の新規加入を承認

 神奈川県鉄構業協同組合(理事長=加藤卓郎・加藤組鉄工所社長)は4月27日、横浜市内の組合事務所で定例理事会を開いた。新年度の事業計画などについて協議し、組合員の工場の見学会を年数回の頻度で実施することを決めた。第1回は9月をめどに、西湘支部のファブを訪問する。
(写真=ヒアリング会に要望書提出を決定)
 

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