鋼構造ジャーナル記事詳細

2010年7月5日号 NO.1464

●川岸工業/組立溶接の技能者認定制度を制定
●5月の鉄骨需要は約33万トン/国交省建築着工統計
●インタビュー/全構協青年部会・吉岡晋吾会長
●新都市ハウジング協会/CFT構造賞を4作品が受賞
●新代表/JSCA千葉・園部隆夫氏(SPC設計社長)
●神機建材(岡山)/日本最大級4面ボックス工場完成
●太陽工業/道央建鉄(北海道)に全額出資し子会社化
●北榮興業(札幌)/東海機工の全商権譲受し傘下に
●甲信越版
●九州版
●新鉄構企業訪問/赤羽鉄工(株)(長野県)

発注相次ぐ「耐震補強工事」

適正価格受注がクローズアップ

『仕事を分け合う』動きも顕著に

 夏場の現場施工を控え、全国的に学校施設の耐震補強工事の発注が相次いでいるが、「今年は体育館、そして鉄道駅舎など民間の発注も多い」(Mグレードファブ)とされる。これに伴い、鉄骨ファブ各社では短期施工という特徴を踏まえ、仲間で仕事を分け合う動きも顕著となっている。
(写真=高い関心を集める耐震補強工事(東京・飯田製作所にて))

川岸工業

組立溶接の技能者認定制度を制定

作業者限定で品質向上と能率増進目指す

 川岸工業(本社・東京都港区、川岸隆一社長)はこのほど、鉄骨工事の工場製作における「組立溶接(すみ肉溶接)技能者認定制度」を制定。6月22日、Sグレード工場である千葉第1工場(千葉県柏市)で、NPO法人日本エンドタブ協会(松崎博彦会長)立ち会いのもと、初の技量付加試験を実施した。同工場の工作2課および同3課所属の69名が受験した。
(写真=69名が4姿勢の試験に挑戦)

推定鉄骨需要量は約33万トン

全着工面積、いまだ回復せず

 国土交通省がまとめた5月の建築着工統計調査報告によると、全着工床面積は前年同月比5%増(前月比6.5%減)の926万2000平方メートル。3カ月連続の前年比増ながら、先月に続く前月比減で回復基調とは言えない状況だ。推定される鉄骨需要量は約33万トンの水準(前年同月は約28万トン)。

関係者250名集め竣工式挙行

神機建材(岡山) 日本最大級の4面ボックス工場完成

 鉄骨建築用柱材・4面ボックスメーカーの神機建材(本社・兵庫県たつの市、工場・岡山県美作市、小坂忍社長)は、底堅い大型プロジェクト向けの部材供給体制の整備を目的に、拠点工場の作東工場を、これまでの美作市作東町白水から美作市竹田の作東産業団地内に全面移転すべく一昨年3月から建設工事を進めてきたがこのほど完工し、18日に約250名の関係者を集め、工場棟に設営した特別会場で盛大に竣工式を挙行した。
(写真左=関係者約250名が列席し新たな門出祝う、写真右=5本の4面ボックス同時加工のエレスラ溶接ライン)

道央建鉄(北海道)に全額出資し子会社化

太陽工業(大阪) 膜構造物などの特殊鉄骨に評価

 北海道Mグレードの鉄骨ファブ、道央建鉄(本社工場・滝川市幸町3-3-16)は、膜構造物国内最大手の太陽工業(本社・大阪市、能村光太郎社長)が新資本金4000万円を全額出資し、従業員、敷地、工場がそのまま引き継がれ子会社化された。代表取締役社長には坂手素行・前太陽工業プロジェクト営業部長が就任。
(写真=日高・門別競馬場スタンド施設)

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