鋼構造ジャーナル記事詳細

2011年2月21日号 NO.1497

●全構協・関東支部/不況突破大会決議の周知が進行
●12月の都道府県別着工統計/S造は前年比7.3%増
●JSCA/長周期地震動試案へ意見書を提出
●インタビュー/秋田県鉄構工協組・藤澤正義理事長
●鉄骨景況天気図/全国各地の動向
●新理事長/千葉県鉄骨工業会・鈴木正一郎氏
●甲信越版
●四国版
●富士金属工業(兵庫)/無事故・無災害安全集会
●スノウチ/鉄骨梁Webスプライス用「蝶番長」販売
●新潟組合/三条市ゴミ処理施設向け梁2千トンを地元受注

赤字物件の受注回避が顕著に

各社とも経営維持に懸命な努力

鋼材価格高騰・転嫁も課題に

 国土交通省の着工統計をベースとした10暦年の推定鉄骨需要量は約420万トン(前年度同期比2.3%増)となり、依然として鉄骨ファブ業界は厳しい需要環境が続いている。
 現状打破を目指し、ファブ業界は先月に鉄骨不況突破大会を開催、「現状価格よりも2万円アップ」の大会決議を採択するなど、経営維持に向けて懸命な努力を続けている。

不況突破大会決議の周知が進行

決議内容の実行で単価底上げを

全構協・関東支部

 全国鉄構工業協会・関東支部(支部長=並川栄三・新潟県鉄骨工業組合理事長)は14日、東京都中央区の鉄鋼会館で支部会を開き、先に開催された『緊急・不況突破大会』の決議内容の周知が各組合で順調に進んでいることを確認。その実行をもって足元の難局を乗り切ることを改めて申し合わせた。

無事故・無災害祈念し安全集会

富士金属工業(兵庫)

52名一堂に安全意識の徹底図る

 兵庫県のHグレードファブ、富士金属工業(神戸市西区玉津町、杉山清巳社長)は8日、同社会議室で、近く建て方が開始される大型物件の無事故・無災害を達成すべく、外注の現場要員44名、同社社員を含め総勢52名が一堂に会して、安全衛生決起集会を挙行した。
(写真左=「1人もケガがなく」を徹底、写真右=杉山社長)
 

スノウチ

鉄骨梁Webスプライス用蝶番

3月から「蝶番長」を本格販売

 溶接用副資材の製造販売を行っているスノウチ(本社・千葉県浦安市、渡部康二社長、TEL047・353・8751)は3月1日から鉄骨梁Webスプライス用蝶番「蝶番長」の本格販売を開始する。
 「蝶番長」は、09年7月に開催された鉄構技術展にテストピースとして展示されたが、その後、客先ニーズをとり入れ、大手ファブの協力のもとでの施工試験やJFEテクノリサーチでの耐力試験など幾多の改良や試験を経て発売に至ったもの。
(写真=「蝶番長」)

「三条市新ごみ処理施設」事業

梁加工2千トンは地元ファブが受注

新潟県鉄骨工業組合

 新潟県三条市がPFI法に基づいて三条市福島新田乙地内で建設中の「三条市新ごみ処理施設整備・運営事業」は現在、基礎工事を行っているが、廃棄物処理施設(ごみ焼却処理施設・リサイクルセンター)の鉄骨量約3000トンは、東北大手の総合商社であるカメイが施工監理を請け負い、柱加工を福島県のHグレードファブ、エムテック(室政栄社長)、梁加工を地元業者である新潟県鉄骨工業組合県央支部のMグレードファブ3社、山本鉄工所(山本悦郎社長)、丸昭工業(丸田肇一社長)、越路鉄工所(田澤宏明社長)に発注した。同事業の鉄骨製作を地元ファブが受注できた背景には、県央支部の三条地区代表らが陳情活動など、組合活動として精力的に取り組んだことがある。
(写真=基礎工事中にある処理施設)

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