鋼構造ジャーナル記事詳細

2011年3月7日号 NO.1499

●住友金属/世界初1000N級鋼採用で建て替え工事
●1月の鉄骨需要は約32万トン/国交省建築着工統計
●CI―NETの活用/鋼構造物は1400社で5位
●東京ゲートブリッジ閉合/中央径間1600トン架設
●日鉄住金建材/NDコア・柱径300ミリまで対応可能に
●寄稿(上)/中国の鉄骨施工図と日本の違い・越前孝司
●寄稿(下)/後継経営者・幹部研修に参加して
●イシキリスチール(大阪)/板用超硬丸鋸切断機導入
●北陸版
●近畿版
●新鉄構企業訪問/(株)矢島鉄工所(新潟県)

民間の設備投資計画が目立つ

中部や東北など地方にも拡大

上位グレードの競争激化を懸念

 昨年後半に好調な伸びを示した大型建築物件だが、ここにきて新工場や物流倉庫など民間設備投資計画が目立つ一方で、オフィス関連の超高層物件が少なく、「S、Hの上位グレードが入り乱れた受注競争が懸念される」(関係者)の見方が多くなっている。

世界初1000N級鋼を採用

住金総合研究所建て替え工事

建築学会・近畿支部が見学会

 住友金属工業は、兵庫県尼崎市の自社用地内で建て替え中の総合技術研究所において、建築用途では世界初となる1000N級鋼厚板(950N/平方ミリメートル、製品名「SSS1000」)を採用した。この「鉄骨構造の未来を変える」として注目を集めている同研究所の見学会が2月24日、日本建築学会近畿支部の鉄骨構造部会(主査=田中剛・神戸大教授)の主催で行われた。
(写真=見学会には約40名が参加、仕口部などに注目)

推定鉄骨需要量は約32万トン

全着工面積、973万平方メートル

 国土交通省の1月の建築着工統計調査報告によると、全着工床面積は前年同月比8.5%増(前月比5.3%減)の973万3000平方メートルとなり、11カ月連続で増加した。推定される鉄骨需要量は約32万トンの水準(前年同月は約32万トン)とほぼ前年並み。

NDコアの適用サイズを拡充

日鉄住金建材

柱径300ミリまで対応可能に

 日鉄住金建材(本社・東京都江東区、増田規一郎社長)はダイアフラムの不要な柱・梁接合工法「ND(ノンダイア)コア工法」の適用サイズを拡充し、今月1日から全国販売を開始した。
(写真=サイズを追加したNDコア)

県内中学に整地用品を寄付

宮崎県鉄構工業会

降灰被害地域を優先的に援助

 宮崎県鉄構工業会(理事長=齋藤照憲・齋藤鉄工所社長)と同青年部(部会長=鎌田修作・峰彰鉄工取締役)はこのほど、地域貢献活動の一環としてグランド整地用のトンボを製作し、県内の中学校を対象に寄付した。
 今年度は181本のトンボを製作、寄付したが、新燃岳の噴火による降灰の被害を大きく受けた日南市、都城市、三股町の3地区には優先的に寄付。併せて降灰除去作業用にマスクや土のう、スコップを寄付した。
(写真=製作したトンボやスコップを寄付)

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