鋼構造ジャーナル記事詳細

2017年2月20日号 NO.1810

●メーカー値上げで基調は強含み/条鋼建材市況の動向
●「品川新駅(仮称)」が着工/20年の暫定開業目指す
●全国鐵構工業協会/組合青年部やブロック活動を支援
●鉄骨工3・4%、溶接工3・3%上昇/17年労務単価
●VIJA VIETNAM/2期生が日本で実務へ
●日本建築積算協会/構工法をテーマに技術発表会
●地区別鉄骨景況/全国各地の動向
●広島県鉄構工業会・青年部会の足跡【最終回】
●関東版
●中部版
●ときわ会/1月末のH形鋼在庫は18万5700㌧

条鋼建材市況の動向

メーカー値上げで基調は強含み

唱え上げ急務も浸透に難航

 足元、鋼材市況は品種を問わず強含み基調で推移する。原料高などを背景にメーカー各社が立て続けに製品値上げを表明し、流通側も仕入れ値上昇分の転嫁が急務との認識から売り腰は強い。在庫商社や大手特約店を中心に唱え上げに踏み切り、在庫調整の進展に伴う需給タイト化がこれを後押ししている。品種によって需給タイト感に強弱の差はあるものの、市中在庫の品薄が指摘されるH形鋼や薄板類では他品種に先駆けて高唱えが徐々に浸透してきており、その他の品種も安値はほぼ払しょくされた。年明け後、荷動きがやや鈍化し、「市況底上げの勢いが多少そがれた感はある」(特約店)とはいえ、高値玉の入荷を受け、流通段階でも価格転嫁は待ったなしの状況。「メーカーの急激な値上げに市況が追い付いていない」とし、流通各社は引き続き再販価格の是正に注力する構えだ。

全青会の対応について審議

組合青年部、ブロック活動を支援

■ 全国鐵構工業協会 ■

 全国鐵構工業協会(会長=米森昭夫・ヨネモリ会長)は9日、都内中央区の鉄鋼会館で理事会を開催し、青年部会への対応について審議した。
 全構協と全国鐵構工業青年部連合会(会長=稲森一博・双葉鉄工建設専務)は、昨年に理事役員、あるいは全国9ブロックのブロック長も交えて意見交換を開催し、今後の全構協と全青会の連携の在り方を中心に、全青会の組織・運営体制(全青会と各ブロックの組織関係、意思決定方法等)や事業活動等について協議を重ねてきた。
 当日の理事会では、これまでのそうした経緯を踏まえ、全国各都道府県の青年部活動や地域のブロック活動の活性化のために組合や支部と協力しながら直接の支援と、そのための予算化を行うことを確認した。
(写真=青年部会への対応を審議)
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今月から第2期生8名が国内ファブの溶接作業に従事

VIJA VIETNAM

 日本とベトナムの関係者による共同出資会社「VIJA VIETNAM」(社長=ホアン・クォック・ディン氏)で溶接訓練を受けた8名が今月から日本国内のファブ等に在籍し、溶接作業など実務に従事することになった。今回がベトナム・ハノイ市にある溶接訓練センター(ハノイ市ホアンマイ区)での第2期生となる。
(写真=集合写真(前列が第2期生の8名))
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構工法をテーマに技術発表会

CFT構造などの積算法を学ぶ

◆◆ 日本建築積算協会 ◆◆

 日本建築積算協会(会長=吉田倬郎・工学院大学名誉教授)は14日、設計者、ゼネコンや積算事務所の積算実務者ら約160名を集め、東京都新宿区の工学院大学新宿キャンパスで技術発表会を開催。CFT構造、免震・制振構造、プレキャストコンクリート工法、逆打ち工法の4つの構工法について、積算手法の体系化図るためにまとめ、昨年10月に刊行した「プロの引き出しその1」の内容を紹介した。
(写真=発表会のもよう)
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