鋼構造ジャーナル記事詳細

2018年9月17日号 NO.1892

●暴風雨で工場屋根など破損/台風21号の被害と影響
●S造は23県で増加/7月の都道府県別着工統計
●溶融亜鉛めっき面のすべり係数を計測/広島県鉄構工業会
●発売以来初、NDコア値上げ/日鉄住金建材
●物流施設が成長ドライバー/大和ハウス工業
●大手ファブトップ⑦/瀧上工業・瀧上晶義社長
●全構協への要望事項など協議/全構協・中部支部
●特集/免震・制振
●関東版
●北陸版
●H形鋼在庫は20万4100㌧/新日鉄住金ときわ会

台風21号の被害と影響

暴風雨で工場屋根など破損

一部で関連資材の使用不能の被害も

 4日に四国へ上陸し、近畿、北陸地方を通過した台風21号。瞬間最大風速50㍍以上という強風と落雷を伴う豪雨、大阪湾や紀伊水道での高潮の発生などもあり、ファブや関連業界に直接・間接的に多くの被害をもたらした。台風の被害とその影響をまとめた。
 台風被害のなかで最も多かったのは、強風による屋根やシャッターの破損と停電に伴う設備の稼働停止。また、海岸近くの流通倉庫や建築資材メーカー等の工場では高潮の影響を受け、交通網の遮断によって物流も停滞した。さらに、生産停止や材料の手配不能などを余儀なくされ、ファブ業界や関連業界は一時的に混乱も生じた。
(写真=屋根破損部をブルーシートで覆い当座をしのぐ)
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溶融亜鉛めっき面のすべり係数を計測

広島工業大学で実験見学会

広島県鉄構工業会

 広島県鉄構工業会(理事長=山本泰徳・ステントス社長)はこのほど、広島市佐伯区の広島工業大学構造実験室で「拡大孔を有する亜鉛めっき高力ボルト摩擦接合のすべり係数に関する実験見学会」を開催した。
 当日は、組合員や日本建築学会中国支部・鉄骨製作部会の委員ら約40人が参加した。
 同組合は今年度事業で全国鐵構工業協会の「鉄骨技術研究開発補助制度」を活用し「拡大孔を有する亜鉛めっき高力ボルト摩擦接合のすべり係数に関する実験的研究」に取り組んでいる。
 溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は普通の高力ボルト孔径と同径で、建築基準法によりボルト径27㍉未満の場合、ボルト径+2㍉以下と規定されている。
(写真=試験体を前に説明を受ける参加者)
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全構協への要望事項など協議

青年部会を全面的に支援

全構協・中部支部

 全国鐵構工業協会・中部支部(支部長=大島嗣雄・東和鋼業社長)は6日、JR金山駅前の愛知県鉄構工業協同組合会議室で第2回会合を開き、10月に開催を予定している全構協三役との意見交換会や共済推進会議の内容などを協議した。また、愛知県鉄構工協組・青年部会の安藤超会長(安藤鉄骨工業取締役)をオブザーバーとして招き、来年4月に中部地区で開催される全国鉄構工業青年部連合会の全国大会の進ちょく状況について確認した。
(写真=全構協三役との意見交換会について協議)
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デッキの健全普及へ向けて講習会共催

内容刷新、技術動向など盛り込む

フラットデッキ工業会と合成スラブ工業会

 フラットデッキ工業会と合成スラブ工業会は合同でデッキプレートの設計・施工に関する講習会を毎年開催しており、今年度は東京、名古屋、大阪の3カ所で行う計画だ。今年度は講習項目をリニューアルし、最新の技術動向を紹介するなど内容の充実に努める。受講者のニーズに合った有益な情報を提供することで参加人数を増やし、講習会を盛り上げていきたいとする。
 同講習会はデッキプレートの設計・施工に対する理解を深め、施工現場における安全性の向上を図るとともに、デッキ製品の一層の普及を目的とする。フラットデッキ工業会が1998年から単独で開催していた講習会を母体に、04年以降、合成スラブ工業会との共催となり、講習内容もフラットデッキと合成スラブ用デッキプレートの2品種に関するものへと拡充された。

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