鋼構造ジャーナル記事詳細

2019年5月6日号 NO.1925

●約60人を集めて講演会を開催/エコザック普及協議会
●高力ボルト「ネット売買製品」の危険性/検査証明書が無添付
●札幌で「外観検査技術講習会」/鉄骨外観検査教育委員会
●中小企業等担い手育成支援事業2期目/日本溶接協会
●大梁専用新工場『Ground』稼働開始/カガヤ(岩手)
●新社長登場/渡辺鉄工(新潟)・渡邊信太郎氏
●特集/2019紙上鉄構展
●北陸版
●「感謝の集い」を開催/日鉄物産北海道支店
●堺製造所にパワードウエア導入/セイケイ

エコザック普及協議会

約60人を集めて講演会を開催

中尾雅躬名誉教授が「構造設計」で講演

 高耐食乾式接合胴縁システム「エコザック」の普及を目指すエコザック普及協議会(会長=星山守・カナヤマ社長)は4月19日、東京・中央区のビジョンセンター八重洲南口で会員および学術会員、特別会員、賛助会員ら約60人を集め、「私の構造設計における経験」(中尾雅躬・東京電機大学名誉教授)をテーマに講演会を開催した。
 冒頭、星山会長は「会は4年目に入り、昨年度実績は600㌧、トータル1000㌧の生産となった。目標には到達していないが、周知を図りながら販売を促進していきたい。今日は二次部材や付帯鉄骨に焦点を当て、技術部会でお世話になっている中尾先生を招き、幅広い知見や人生観を講演してもらう。何かひとつでも持ち帰ってもらえれば幸い」と述べた。
(写真=会員、学術会員ら約60人が参加)
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高力ボルト「ネット売買製品」の市場流通への危険性

製品検査証明書が無添付

 旺盛な需要を背景とした高力ボルトの調達難は昨年後半に表面化以降、沈静化の兆しが見えないままで推移、足下の高力ボルト納期は関係者によると「6〜10カ月」の状況にある。
 このような状況下、インターネットオークションなどの個人売買サイト内で、「高力ボルトが多数出品、同サイトで実際に『SOLD』と表示、個人売買が成立している」という関係者の指摘が目立っている。
 オークションサイト内を確認すると、メーカーのケース入りのものもあれば、裸で出品されているもの、中には錆びているものまでさまざまで、いずれもメーカーが品質を保証する製品検査証明書は添付されていない。
 一般的な高力ボルトの取引は、需要側であるファブリケーターが物件ごとに必要数量を専門の販売店・商社に発注し、メーカー側は、受注内容に沿った需要家・工事名・品種・数量・品質を保証した製品検査証明書とともに出荷しており、もともと個人が購入する性格の鋼材製品ではない。そこには当然のことながら、証明書がないことなる。

鉄骨外観検査教育委員会

札幌で「外観検査技術講習会」

新規・更新計80人が受講

 鉄骨外観検査教育委員会(構成団体=AW検定協議会、日本溶接技術センター、日本非破壊検査協会、日本溶接協会、日本エンドタブ協会、AWA認証機構)は4月20日、札幌市内の大通公園ビルで「建築鉄骨外観検査技術講習会」を開催した。北海道では3年ぶりの開催となり、鉄骨ファブなど鉄構企業の実務者ら更新46人、新規34人の計80人が受講。前回(41人)の倍の参加人数となった。
(写真=松﨑会長(上)、前回の倍となる80人が受講した(下))
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セイケイ

堺製造所にパワードウエア導入

作業時の腰の負担軽減図る

 プレスコラムメーカーのセイケイ(本社・栃木県佐野市、得田儀生社長)は3月、堺製造所(大阪府堺市)にATOUNが開発したパワードウエア「ATOUN MODEL Y」を導入し、重量物を扱う従業員を中心に作業負担の軽減に努めている。
 同社では従来から作業の中で重量物を扱うことが多く、腰を痛める危険性が指摘されていた。そのため注意喚起や負担の少ない作業方法の教育などで腰痛対策を行ってきたが、さらなる負担軽減対策として、三井物産スチールを通じて同ウエアを購入した。
 同ウエアは、モーターにより腰の上下運動をサポートするもので、重量は4・5㌔(バッテリー含む)、稼働時間は4時間、空調服の上からも装着が可能。想定装着者の身長は150〜190㌢。同社では昼休憩の間にバッテリーを交換し、朝から夕方まで通して使用している。
(写真=パワードウエアを装着)
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