鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年3月16日号 NO.1970

●荷動き停滞でジリ安続く/建材市況動向
●S造は12県で増加/1月都道府県別着工統計
●AW検定協会と意見交換/関東の現場溶接専門業者有志
●57・1%減の約10万5000㌧/第1~3四半期鋼橋受注
●建築鉄骨業向けMRの実演研修会/宏和工業(奈良)
●鉄骨技術フォーラム2019/質疑と回答・連載⑮
●組織診断でモチベーションアップ/住吉工業(青森)
●切断、出荷とも最低を更新/全国厚板シヤリング工組
●関東版
●北陸版
●現場ルポ・「理想形の工場」を目指して/金一産業(大阪)

建材市況動向

荷動き停滞でジリ安続く

H形鋼、置場8万円の大台割る

 主要建材品種のH形鋼をはじめ形鋼市況は年明け以降もジリ安展開が続いている。H形鋼と一般形鋼を扱う特約店の置場価格は東京、大阪の両地区で8万円の大台を割り込み、2年ぶりの安値を付けた。このほかロールコラムや厚板、切板の市況も弱基調で推移する。原料の鉄スクラップ安が需要家の先安感をあおり、荷動きの鈍さにつながるとともに在庫が高止まりして需給の締まりを欠き、安値取引が出やすくなっている。一方、鉄鋼メーカー各社は店売り向け製品販価を維持する構えで、下げ余地は限定的との見方も。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で景気減速が懸念される中、鋼材需要の先行き不透明感が強く、建材品種の市況動向は予断を許さないものとなっている。

AW検定協会と意見交換

相互連携の強化を要請

関東の現場溶接専門業者有志

 関東の現場溶接専門業者有志が5日、東京都千代田区のAW検定協会(会長=早野裕次郎・山下設計設計本部プロジェクト管理室室長)を訪問し、現場溶接業界が抱える課題について意見交換した。
 同協会を訪れたのは原産業(本社・東京都葛飾区)の原博之社長と原正宏常務、アサバ(本社・東京都墨田区)鉄骨工事部の宮崎信一次長の3人。一方のAW検定協会側は早野会長と同東日本の廣重隆明副代表(竹中工務店東京本店品質部専門役)が応対した。
(写真=現場溶接専門業者有志(左)がAW検定協会と意見交換)

日本橋梁建設協会

57・1%減の約10万5000㌧

19年度第1~3四半期鋼橋受注

 日本橋梁建設協会(会長=満岡次郎・IHI社長)がまとめた19年度第1~3四半期までの会員会社31社の鋼橋受注実績は前年同期比57・1%減の10万4935㌧となった。
 品目別では、鉄道橋が前年同期比15・4%増の9661㌧、その他の鋼橋が同176・1%増の798㌧と増加となった。一方、道路橋が同51・4%減の9万2161㌧、海外橋梁が同95・0%減の2314㌧、ロック・スノーシェッドがゼロとなった。

JSNDI・関西支部

ダイキン工業TICを視察

技術革新生む環境づくり学ぶ

 日本非破壊検査協会(略称・JSNDI)関西支部(支部長=横野泰和・ポニー工業特別顧問)は4日、今年度第2回見学会でダイキン工業(本社・大阪市、十河政則社長)淀川製作所(大阪府摂津市)内の研究開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」(TIC)を視察した。
 横野支部長は「空調を主体とした環境技術を建物に適用するなど、実験的な試みや発想力を高める工夫が施設内の随所に見受けられた。技術革新を生み出す環境づくりの重要性を学ぶことができた」とし、見学受け入れに謝意を述べた。
(写真=ダイキン工業淀川製作所内TICにて)

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