鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年5月11日号 NO.1978

●『端境期の長期化』を懸念/鉄骨需要の現状と今後の展望
●評価試験の中止期間を延長/日本溶接協会
●今年度の技術検定試験を一部中止・延期/国交省
●推定鉄骨需要量は約37万㌧/国交省3月着工統計
●インフラメンテ新技術適用推進の提言を公表/土木学会
●「ZOOM」で役員会を開催/全青会・関東ブロック協議会
●特集/2020紙上鉄構展
●現場ルポ/「虎ノ門・西新橋エリア」
●非破壊検査業界、コロナ禍の対応/感染防止策と現況
●総会の運営方法など協議/兵庫県鉄建組合が定例理事会

鉄骨需要の現状と今後の展望

『端境期の長期化』を懸念

予断を許さぬ流動的な局面に

 国土交通省の建築着工統計から推計した19年度の鉄骨需要量は前年度比10・1%減の456万7000㌧となり、500万㌧を割り込んだ。年間では特に第4四半期(1~3月)が同14・1%減を示し、関係者の多くが「需要の端境期入り」を指摘する。20年度は新型コロナ禍に伴う世界的な経済の後退のほか、東京五輪開催延期などの影響が予想され、予断を許さない流動的な局面を迎えそうだ。

評価試験の中止期間を延長

溶接技能・外国人技能が対象

日本溶接協会

 日本溶接協会は新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言を受け、5月6日までの期間は同会の認証事業JIS溶接技能者評価試験ならびに外国人技能評価試験( 溶接職種)を中止としていたが、第2報として期間を5月31日まで延長する措置をこのほど発表した。
 なお、同会の中止対象は全都道府県の試験会場。種目もJIS溶接技能者評価、外国人技能評価(初級・専門級・上級の全作業・種目)ともに全種目を中止する全面中止や受験料金の取り扱い(返金や次期受験への振替等)、外国人技能評価に伴う在留期間の延長等に変更はない。

「ZOOM」で役員会を開催

新型コロナウイルスの影響

全青会・関東ブロック協議会

 全国鐵構工業協会 青年部会(略称・全青会)の関東ブロック協議会(会長=小泉学・コイズミ社長)は4月24日、新型コロナウイルス感染防止対策としてミーティング専用アプリ「ZOOM」を活用し、インターネット上で役員会を開催した。今回は任期満了に伴う役員改選を見越して各県の新任予定の担当者も出席した。
 議事では5月16日に開催予定の総会を中心に審議。前回理事会では規模を縮小して東京で執り行うこととしていたが、新型コロナウイルスの収束がみえないことから、総会をインターネット会議で行うことを決めた。

兵庫県鉄建組合が定例理事会

総会の運営方法など協議

「状況判断の難しい局面続く」

 兵庫県鉄工建設業協同組合(理事長=出雲津芳・出雲建設社長)は4月21日、神戸市内のテッケンビル会議室で今年度第1回定例理事会を開催、通常総会の議案書や運営方法などを中心に協議した。当日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出席者を正副理事長と監査役に限定した。
(写真=出雲理事長)

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