鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年5月18日号 NO.1979

●石川など9都府県で前年度比増/19年度都道府県別鉄骨需要
●S造は25都道府県で増加/3月都道府県別着工統計
●建設許可業者数が2年連続で増加/国土交通省
●溶接管理技術者(WES)の前期評価試験を中止/溶接協会
●全青会が車いす40台を寄贈/京都市・府の公共、福祉施設へ
●3月のめっき生産実績は9万1248㌧/亜鉛鍍金協会
●鉄骨検査技術者の学科試験を延期/鉄骨技術者教育センター
●JIS溶接資格を半年延長へ/溶接協会
●クローズアップ/新型コロナ感染拡大への危機感を
●地区別鉄骨景況/全国各地の動向調査

19年度都道府県別鉄骨需要

石川など9都府県で前年度比増

地区別需要では全地区で減少

 国土交通省の建築着工統計から換算した19年度の鉄骨需要量は、前年度比10・1%減の456万6714㌧となった。都道府県別の鉄骨需要量は表の通りで、石川が前年度比22・1%増のほか、茨城が同17・5%増、長崎が同8・1%増、埼玉が同7・0%増となるなど9都府県で増加、一方で岩手が同57・0%減、島根が同49・1%減、山梨が同46・3%減と大幅に減少した。地区別では10地区全てで減少する厳しい展開となった。

溶接管理技術者(WES)の前期評価試験を中止

日本溶接協会

 日本溶接協会(会長=粟飯原周二・東京大学名誉教授)はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、札幌・東京・名古屋・大阪・広島・沖縄で開催を予定していた「20年度前期溶接管理技術者(WES)評価試験」(筆記試験=6月7日、口述試験=7月4日)の中止を発表した。受験料については返金または後期試験へ振り替えの措置が講じられる。
 また、前期試験の中止に伴い、有資格者の後期試験への振替受験が予想されるが、同協会は「会場の追加や口述試験免除などの対応を検討しており、決定次第、協会ホームページで告知する」としている。

鉄骨検査技術者(製品・超音波)の学科試験を延期

鉄骨技術者教育センター

 鉄骨技術者教育センター(理事長=甲津功夫・大阪大学名誉教授)は、新型コロナウイルス感染防止のため、6月27日に実施予定だった建築鉄骨検査技術者(製品・超音波)の学科試験を12月5日に延期することをホームページで公表した。実施場所は、製品が札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高松、福岡の7会場、超音波が仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の5会場。これに伴い学科試験合格者を対象とする実技試験も2021年2~6月に延期する。

JIS溶接資格を半年延長へ

期限延長の特別措置を発表

日本溶接協会

 日本溶接協会(会長=粟飯原周二・東京大学名誉教授)は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同協会の認証事業であるJIS溶接技能者資格の「再評価試験受験可能期間と現有適格証明書(資格証)の有効期間を延長」を主な骨子とした特別措置を発表した。
 JIS溶接技能者評価試験は現在、政府の緊急事態宣言に応じて5月末までの期間、全都道府県を対象に全種目の評価試験を全面中止としている。

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