鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年11月16日号 NO.2005

●20年度上期の規模・使途別動向/19年度に続き全規模で減少
●S造は19都府県で増加/9月都道府県別着工統計
●瑞宝中綬章を受章/青木博文氏(横浜国立大学名誉教授)
●新社長/オカモト鐵工(福井県)・草壁正明氏
●知事表彰/「信州の名工」に髙山豊正氏(髙山製作所専務)
●Hグレード工場ルポ/谷村製作所(東京都)
●「溶接ヒューム」規制説明会より/埼玉県鉄構業協組
●20年度建設投資は63兆8500億円/建設経済研究所
●「赤字」企業、4割弱に減少/全鉄連10月業況アンケート
●今後の事業計画など中心に協議/全国ビルトH工業会

20年度上期の規模・使途別動向

19年度に続き全規模で減少

使途別は倉庫を除き減少目立つ

 国土交通省の建築着工統計から推定した20年度上期の鉄骨需要量は前年同期比15・2%減の約210万㌧となった。直近5年間では最低の水準で、2000年以降ではリーマン・ショック翌年の09年度に記録した約194万㌧に次ぐ低水準となった。使途別では倉庫・学校分野以外で減少となり、中でも住宅、店舗、工場などの減少が目立つ。また、規模別では全ての建設規模で減少値を示している。今年は、東京五輪開催の影響で上期の出件に手控えがあったとされるが、一方で年度切り替わりの4月以降、コロナ禍の影響で計画の決定や発注、工事の遅延、営業活動の制限などが生じている。これに伴いファブ業界では稼働率の低下、量的確保を優先した受注などの動きが顕著となっており、単価の落ち込みを含め深刻なテーマとなりつつある。

令和2年秋の叙勲

青木博文氏(横浜国立大学名誉教授)が瑞宝中綬章を受章

 政府は令和2年秋の叙勲を3日付で発令、文部科学省関連のうち業界関係者では横浜国立大学名誉教授の青木博文氏(80歳、神奈川県横浜市磯子区)が教育研究への功績により瑞宝中綬章を受章した。
(写真=青木博文氏)

業界の課題など意見交換

第9回理事会をウェブで開催

全青会

 全国鐵構工業協会青年部会(略称・全青会、会長=池田和隆・池田鉄工社長)は10日、今年度第9回理事会をウェブ上で開催。理事を兼務しない5ブロックの代表者も交え、今後の事業活動、業界の課題などについて意見を交わした。
 当日は11月20日に予定される全国鐵構工業協会と青年部各ブロック長との意見交換会(ウェブ会議方式)の議題にも挙がっている業界の『今後の課題』について集中討議した。
(写真=第9回理事会のもよう)

全国ビルトH工業会が役員会

原価管理の強化など今後の事業計画などを中心に協議

 全国ビルトH工業会(会長=岡田直矢・徳機製作所社長)は5日、大阪市中央区の御堂会館で役員会を開催した。
 事業活動ではコロナ禍であっても感染防止対策としてウェブ会議システムの利用も検討しながら、①特化物に指定された「溶接ヒューム」への対応②サブマージアーク溶接50度開先標準化に向けた活動と再確認③適正加工賃確保のための原価管理――などに取り組んでいくことを確認した。
(写真=役員会のようす)

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