鋼構造ジャーナル記事詳細

2021年2月15日号 NO.2018

●海外ファブの工場審査が難航/ コロナ禍による渡航制限で
●S造は12府県で増加/12月の都道府県別着工統計
●「フィットテスト」は2023年から/厚生労働省が通達
●12・4%減の106万1036㌧/20暦年のめっき生産
●「鉄骨技術フォーラム20」/質疑と回答④
●集中企画・後編/鉄骨の受給バランスを考える
●コロナ下の組織運営①)
●年度後期の工場審査を延期/全国鉄骨評価機構
●地区別鉄骨景況/全国各地の動向調査
●胴縁溶接レス化の新工法開発/松山鋼材

海外ファブの工場審査が難航

新型コロナ禍による渡航制限で認定条件満たさず失効の動きも

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、海外ファブの工場認定に関して、評価員が渡航できず、新規・更新とも認定審査が中断している状況にある。特に更新審査について指定性能評価機関は、新型コロナの影響に限定して「必要な管理体制が維持されていること」を前提条件に評価有効期限の延長という対応措置を取り、実際の認定審査まで有効としているのが現状だ。これは国内外を問わず全ての認定工場に適用しているが、「必要な管理体制が維持されている」とは、具体的に認定に必要な資格を保有していることを意味し、その有効期限切れが、すなわち工場認定の失効につながってしまう。実際にそうした事案も表面化、新型コロナ禍の長期化とともに今後、深刻なテーマとして浮上する可能性がある。

「フィットテスト」は令和5年から

経過措置期間の測定結果は保存

厚生労働省が通達

 厚生労働省は、今年4月1日から施行される『溶接ヒュームの特定化学物質指定』に関する特化則および作業環境測定法施行規則の一部改正に関連し、1月26日付で都道府県労働局長宛に基発0216第2号を通達。「労働者に使用させる呼吸用保護具が適切に装着されていることの確認」、いわゆる「フィットテスト」を令和5年3月31日まで適用しないことや、経過措置期間に測定した結果などを記録し、保存することとした。

全国鉄骨評価機構

緊急事態宣言の発出地域など年度後期の工場審査を延期

 全国鉄骨評価機構(山口種美社長)は、1月7日の新型コロナウイルス感染拡大防止のための「緊急事態宣言」再発出に伴い、発出地域や評価員の移動制限による審査ができなくなった地域について、2020年度後期の工場審査(1月後半から2月末)の延期を発表した。
 延期措置の対象となった工場は現時点で関東地区40工場、中部地区32工場、近畿地区32工場、九州地区19工場、その他6工場の合計129工場で、2020年度後期の申請工場の半数以上に及ぶ。

鉄骨専用CADのデモを実施

日本溶接構造専門学校

来年度の授業を先取り

 鉄骨ファブ後継者教育に特化した国内唯一の専門学校である日本溶接構造専門学校(略称・日構専、大北茂学校長)は1月19日、今年3月に卒業する鉄骨生産工学科の2年生を対象に、2021年度から同科の授業に導入する鉄骨専用CAD「S/F Real4」のデモンストレーションを実施した。
 学生たちの実家である鉄工所では広くReal4が導入・活用されているが、今年度まで同校にはReal4を使用する授業がなく、以前より卒業生などからもReal4の授業の要望を受けていた。今回は卒業を間近に控えた学生らの要望を受けたもの。
(写真=デモのもよう)

▽サービスについてのお問い合わせ・お申し込みは、お電話またはフォームよりお願い致します▽

株式会社
鋼構造出版
ホームページからのお問い合わせはこちら