手持ち量、稼働率の低下が継続
- 各社とも懸命に採算維持に努力
関係者の多くが「今が大底」
24年度の鉄骨需要量は前年比6・5%減の約366万㌧と2年連続で400万㌧を割り込んだ。リーマン・ショック直後の09年度実績(約391万㌧)をも下回る数値となり、極めて厳しい需要環境が続いている。鉄骨ファブ各社も企業規模を問わず全体的に手持ち量、稼働率の低下傾向が継続している。
先行きは国内の景気によるところが大きいが、労働人口の低下などで低迷の長期化が予想される。
24年度の鉄骨需要量は前年比6・5%減の約366万㌧と2年連続で400万㌧を割り込んだ。リーマン・ショック直後の09年度実績(約391万㌧)をも下回る数値となり、極めて厳しい需要環境が続いている。鉄骨ファブ各社も企業規模を問わず全体的に手持ち量、稼働率の低下傾向が継続している。
先行きは国内の景気によるところが大きいが、労働人口の低下などで低迷の長期化が予想される。
国土交通省の建築着工統計による24年度の推定鉄骨需要量は前年比6・5%減の365万5321㌧で2年連続の400万㌧割れとなった。1960年代半ばのいわゆるわが国の高度成長期までさかのぼる記録的な水準であり、極めて厳しい需要局面を迎えた。
今後の需要展望に関しては、「今が大底で年後半以降に大型再開発が再稼働する」との見方は多い。ただ、国内外の経済情勢が不透明で、動向を注視する必要がある。
(写真=24年度の推定鉄骨需要量は2年連続の400万㌧割れに(規模・使途別推移))
国土交通省の建築着工統計から算定した2024年度の推定鉄骨需要量は365万5321㌧(前年度比6・5%減)と2年連続の400万㌧割れとなった。鉄骨造の採用が拡大した高度経済成長期当時と同レベルで、数値的には極めて厳しい業界環境を迎えているといえそうだ。
今年後半以降の需要回復に期待が寄せられているが、大幅な計画変更も散見され、経済情勢も流動的なため、今後の動向は極めて不透明な状況にある。
(写真=再開発が進む東京・日本橋の風景)
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『~復興から未来へ~東北の創造力 鉄で描く未来』をスローガンに掲げた全国鐵構工業協会 青年部会(略称・全青会、会長=坂本泰雄・坂本建設社長、構成員数910名)の第34回全国大会が19日、宮城県のホテルメトロポリタン仙台で開催された。全国各都道府県鉄構組合の青年部代表のほか、全構協の永井毅会長ら三役、地元・東北各県組合の幹部ら来賓を含め総勢330人が参集し、業界が直面する難局の打開と永続的な発展に向けて思いを一つにした。
(写真=全国から330人が参集)
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