鉄骨需要の伸び悩み傾向続く
- ファブの懸命な取り組み目立つ
稼働率や単価の格差拡大も
国土交通省の建築着工統計による25年度の鉄骨需要は4月が37万9000㌧、5月が29万1000㌧、6月が27万㌧、そして7月が25万8000㌧と4月以外、3カ月連続で30万㌧割れが継続、25年度に入ってからの需要に伸び悩み傾向がみられる。
景気回復の遅れや建設コストの高騰による投資意欲の減退が主要因とされるが、鉄骨ファブ業界は、受注物件の先行製作や同業社間の製作協力、付帯工事や改修工事の積極的な受注など稼働率の維持や収益確保に懸命に取り組んでいるのが実態。
(写真=写真は本文と関係ありません)

鉄骨造推進など3項目を要望
三重県鐵構工業協同組合(理事長=稲垣法信・INATETSU社長)は8月25日、津市の三重県庁で県議会派「新政みえ」と懇談会を開き、作業現場での主任技術者専任の件など3項目を要望した。
懇談会は同会派が業界団体から業況、要望事項を聞き取り、政策に反映させるため毎年開催しているもの。
組合からは稲垣理事長ら執行部が出席し、新政みえの舟橋裕幸氏と川口円氏、喜田健児氏、荊原広樹氏、世古明氏に対し、①作業現場での主任技術者専任の件②残業時間算定方法の件③鉄骨造推進の件——の3項目を要望した。
(写真=三重県鐵構工協組の出席者)

2025年9月1日号 NO.2255
●鉄骨商社との懇談会など協議/全構協・九州支部
●第30回大会を福島県で開催/「東北サミット」
●H形鋼は10万8000円/物調8月資材価格調査
●業界環境や取り組みを発表/橋建協
●決算書や財務分析学ぶ/ 福井県鉄工組合・青年部会
●新社長登場/赤坂清治氏・安蘇重工(栃木)
●新社長登場/平松伸吾氏・平松建設(熊本)
●収益好転の回答17・1%に低下/浦安鉄鋼団地7月景況調査
●展示パネルの対象物件募集/埼玉県鉄構業協組が理事会
●生産管理システムの現地調査/神奈川県鉄構業協組
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2025年9月号 VOL.38 NO.448
・[特集] 大阪・関西万博に見る鉄骨造建築の魅力
・[gallery] シグネチャーパビリオン『null2』
・[鉄のデザイン] シグネチャーパビリオン『null2』
・[人 Human] 池田 格さん
・[NEWS] 「第14回かぜのかい」を開催
・[NEWS] 三井不動産 25年度は物流施設6物件を着工
・[NEWS] yess建築ビルダー総会を開催
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2025年8月25日号 NO.2254
●JSCA九州と意見交換会/全構協・九州支部
●外国人労働者の日本離れ懸念/近畿ハイグレード会
●海外研修事業などを準備へ/全構協九州支部・H部会
●全構協との懇談内容を確認/全青会がウェブ理事会
●新専務理事/ 全構協・山田安彦氏
●新社長登場/楠健作氏・楠鉄工(静岡)
●「日建連2025表彰」を決定/日本建設業連合会
●亜鉛めっき鋼板のAD調査開始/増加する輸入鋼材に対抗
●地区別鉄骨景況/全国各地の動向調査
●電炉IV④/金子大剛・中部鋼鈑社長
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需要低迷の長期化が顕著に
- 仕事量の確保が最重要課題
「26年後半から回復」に期待
国土交通省の建築着工統計による2025暦年上期の鉄骨需要量は前年同期比7・5%減の178万5188㌧となった。半期ベースでは5期連続で200万㌧を割り込み、需要低迷の長期化を顕著に示す結果となっている。
鉄骨ファブ業界は、受注物件の先行製作や同業社間の製作協力、付帯工事や改修工事の積極的な受注などで稼働率の維持に懸命に取り組んでいるのが実態。
(写真=全国鉄骨景況天気図)

2025年8月18日号 NO.2253
●「鉄骨技術審議会」を開催/全国鐵構工業協会
●『支部共済推進会議』を開催へ/全構協・関東支部
●鉄骨需要は18府県で増加/6月都道府県別着工統計
●活動や災害報告など実施/ 阪和(名古屋)安全協力会が総会
●伊藤學賞は三木千壽氏が受賞/橋建協
●クローズアップ/雇用調整助成金の活用事例
●特集/カーボンニュートラル
●電炉IV③/奈良暢明・東京製鉄社長
●建材IV⑤/田中康博・伊藤忠丸紅住商テクノスチール社長
●新社長登場/増田泰規氏・ゼットアールシー・ジャパン
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2つのテーマで勉強会
- 福岡県建築鉄骨協議会
木質鉄骨造建築・鋼部材リユース
福岡県建築鉄骨協議会(会長=堺純一・福岡大学教授)は4日、福岡市博多区のオリエンタルホテルで第2回定例会を開催。「木(CLT・直交集成板)と鉄の合成構造=木質鉄骨造建築」と「鋼部材のリユース」の2つのテーマで勉強会を開催し、今後の鋼構造や鉄骨部材の最新動向などについて学んだ。
最初に「木質鉄骨造建築」では、阪根宏彦計画設計事務所の阪根宏彦社長が自身が設計した国際鯨類施設新設工事(和歌山県太知町)と大和ミュージアム増築工事(広島県呉市)の接合部の特徴、製造プロセスについて説明。その中で、当該案件の鉄骨加工を手掛けた福岡県のHグレードファブ、筑邦製作所(久留米市)の古賀道夫社長が、パネルと鉄骨製品の取り合い部分でCLTの性能が優れている点などを強調した。
(写真=今後の鋼構造や鉄骨部材の最新動向などについて学ぶ)

需要動向について情報交換
全国鐵構工業協会の中国支部(支部長=妹尾一人・サンベルコ社長)は1日、岡山市北区のサン・ピーチOKAYAMAで支部例会を開催し、各県の需要動向や課題について情報を交換するとともに、今後の事業計画について協議した。
中国地区の鉄骨需要については、全体的に物件数の低迷状態が継続しており、今後も年度末までは大幅な変動がないとの見方が大半を占めた。
(写真=需要動向について情報交換)

2025年8月11日号 NO.2252
●前年同期比7・5%減の約179万㌧/25暦年上期鉄骨需要
●推定鉄骨需要量は約27万㌧/国土交通省6月着工統計
●「製作要領書」と「標準化」をテーマに/東構塾を開催
●親子でオリジナル文鎮製作/奈良県鉄構協組ほか
●新社長登場/金子大剛氏・中部鋼鈑(愛知)
●「25年度CFT構造賞」を発表/新都市ハウジング協会
●特集/日本溶接構造専門学校
●電炉IV②/渡辺敦・JFE条鋼社長
●建材IV④/石水泰・カナックス社長
●吉池鉄工の工場見学を実施/長野県鐵構協組・青年部会
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