地方で中小の出件が漸増傾向
- 大型プロジェクトは堅調に推移
今秋から再び繁忙期入りか
鉄骨需要は今春にやや鈍化傾向をみせたものの、ここにきて見積もり依頼、引き合いとも増加、秋口以降、地域格差はあるが、業界は再び繁忙期入りするとみられている。
大型高層物件は引き続き都心部を中心に堅調に推移、中小物件も比較的動きが鈍かった地方の物件で計画具体化が相次いでいる。ただ、全体的に"東高西低〞の傾向に変化はみられず、すでに来年の契約交渉を進める主要ファブとの企業間格差がさらに顕著になりつつある。
鉄骨需要は今春にやや鈍化傾向をみせたものの、ここにきて見積もり依頼、引き合いとも増加、秋口以降、地域格差はあるが、業界は再び繁忙期入りするとみられている。
大型高層物件は引き続き都心部を中心に堅調に推移、中小物件も比較的動きが鈍かった地方の物件で計画具体化が相次いでいる。ただ、全体的に"東高西低〞の傾向に変化はみられず、すでに来年の契約交渉を進める主要ファブとの企業間格差がさらに顕著になりつつある。
全国鐵構工業協会・関東支部(支部長=岸部直喜・神奈川県鉄構業協同組合理事長)は7月29日、都内中央区の鉄鋼会館で定例支部会を開き、支部下各都県組合における資格者育成強化策を強力に推進していく方針を決めた。
(写真=事前講習の実施支援を決める。円内は岸部支部長)
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鉄骨梁の横座屈については、適切な横座屈補剛により発生を防止するとの前提で、耐震設計が行われてきた。しかし近年、従来の想定を超える大規模地震の発生が懸念され、横座屈後の耐力や変形性能の把握などが求められている――こうした背景を踏まえ、日本建築学会近畿支部の鉄骨構造部会(主査=桑原進・大阪大准教授)は22日、大阪靭公園内の科学技術センターで、「鉄骨梁の横座屈挙動〜最先端の研究成果と設計への応用」をテーマに、研究会を開いた。
発表された研究課題は①座屈に関わる安全性の定量的評価(井戸田秀樹・名古屋工大教授)②変軸力材の座屈と座屈補剛(津田惠吾・北九州市大教授)③横座屈を伴う骨組の大たわみ挙動(金尾伊織・京都工繊大准教授)④床スラブの横補剛効果(宇佐美徹・竹中工務店)の4項目。
(写真=研究会の会場。顔写真は左から桑原主査、井戸田教授、津田教授、金尾准教授、宇佐美氏)
隣接地域でありながら所属支部の違いで交流が希薄だった鉄構2組合が、全構協の支部間交流を機に初の組合交流会を実現させた。
三重県鐵構工業協同組合(理事長=玉木信介・中央鉄骨社長)と滋賀県鐵構工業組合(理事長=籠谷昇・籠谷鉄工所社長)は13 日、滋賀県近江八幡市のホテルニューオウミで交流会を開催した。三重県から理事11名、滋賀県から理事9名が列席し、①地区の需要・物件動向②共同積算システムの活用促進策③若年雇用対策④法定福利費の業界浸透状況⑤共済事業の推進策⑥両県の鉄骨景況の実情⑦物件動向の有効な情報交換策――などで意見交換した。
(写真=①玉木・三重理事長②三重県側の出席者③滋賀県側の出席者④籠谷・滋賀理事長)
全国的に鉄骨需要の伸びがやや鈍化傾向を示し、13年から急騰していた受注単価も落ち着きをみせ、ほぼ横ばい推移の局面が続いている。ファブ各社は設備更新、人件費や雇用などの対応と同時に『値戻し』に向けた懸命な努力を続けており、その意味では秋口からの首都圏を中心とした需要の盛り上がりへの期待も大きいものがある。
(写真=都内で建設が進む大型物件(写真と本文は関係ありません))