繁忙期を迎えたファブ業界
- 実際に宙に浮く物件も散見
単価は「今がまさに正念場」
全国的な鉄骨需要の回復に伴い、主要ファブの工場稼働率が上昇、手持ち量も増加し、業界全体の先行きに明るいムードがただよっている。堅調な推移をみせる物流倉庫、大型店舗、工場等が地方に拡大、首都圏や名古屋、大阪などで大型再開発物件も本格的に始動し始める一方で、「物件規模にかかわらず消費増税に伴う駆け込み発注が、後押しした形となった」(鋼材商社幹部)とみる関係者は多い。
全国的な鉄骨需要の回復に伴い、主要ファブの工場稼働率が上昇、手持ち量も増加し、業界全体の先行きに明るいムードがただよっている。堅調な推移をみせる物流倉庫、大型店舗、工場等が地方に拡大、首都圏や名古屋、大阪などで大型再開発物件も本格的に始動し始める一方で、「物件規模にかかわらず消費増税に伴う駆け込み発注が、後押しした形となった」(鋼材商社幹部)とみる関係者は多い。
『飛躍! 鉄骨製作技術の課題と可能性を見つめて』をテーマに掲げた鉄骨建設業協会(会長=川田忠裕・川田工業社長)の技術発表会が6日、都内千代田区の東海大学交友会館で開催された。3年連続、通算5回目となった今回の発表会には会員ファブや賛助会員などから約180名が参集し、建築鉄骨に関わる最新技術の動向に熱心に耳を傾けた。
(写真=会場には会員、賛助会員ら約180名が参集)
国土交通省の建築着工統計調査報告をベースに試算した13年度上半期の鉄骨需要は前年同期比16.8%増の約278万トンとなった。引き続き大型商業施設や物流倉庫の出件が相次いでいるほか、首都圏を中心とした都市部では再開発プロジェクトも順次始動し、全国的に地場の中小物件も堅調なことから、全体需要を押し上げたもよう。加えて、震災復興関連なども具体化してきている。
・[特集]回転貫入工法・基礎工法
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・[耐震設計と施工]中東遠総合医療センター(掛川市・袋井市新病院)
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山梨県鉄構溶接協会の教育技術委員会(委員長=三井陸大・内藤ハウス工場統括部部長)は22日、山梨県中央市の山梨建鉄・新甲府工場を訪れ、「技術・品質に関するパトロール」を実施した。また当日は、同工場作業ヤードで組合主催による環境対応型水素ベース溶断用混合ガス「ハイドロカット」を用いたデモンストレーションも行われ、組合員25名が出席し、鋼材溶断の状況を熱心に見学した。
(写真=「ハイドロカット」のデモ)
阪神・淡路大震災によって損傷を受けた鉄骨建築物は、想定される南海トラフ巨大地震が襲ってきた時、どのような事象を示すか、また、損傷を受けている鉄骨建築物を発見する方法はないか――このテーマに挑む実大実験を、防災科学研究所と兵庫県、神戸大学大学院工学研究科が8、10、15日の3日間をかけ、兵庫県三木市の実大三次元震動破壊実験施設(E―ディフェンス)で実施した。15日は一般公開され、ファブや設計事務所ら約70名が見学した。
(写真上=記者会見に臨む防災研研究員ら、写真下=加震実験を見学)