需要見通しの不透明感が続く
今年度上期の推定鉄骨需要量は前年同期比15・2%減の210万㌧と大きく落ち込んだ。もともと今年は年初から鉄骨需要の〝端境期〞とされていたが、そこにコロナ禍が加わり、「想定以上の落ち込みとなっている」とみる関係者も少なくない。
使途別では中小規模のホテルや店舗などが減少、一方で物流倉庫は堅調という展開をみせているが、全体的に需要見通しの不透明感が続く。また、ここにきて大手ゼネコンが地方や中小規模物件の受注を本格化、中堅クラスとの競争を激化させており、加えて海外ファブの積極的な起用など、肝心の受注単価が下押し傾向にある。

2020年12月7日号 NO.2008
●第10回理事会ウェブで開催/全青会
●北豊島工業高校で「溶接研修会」/東京都溶接協会
●推定鉄骨需要量は約33万㌧/国土交通省10月着工統計
●“CCUS〟などで意見交換/国交省と建設業4団体
●NDI資格試験スケジュール/諮問委員会で改めて周知
●質疑応答概要/NDI諮問委員会
●特集/建材流通と部材加工
●I形鋼などの営業を強化/ダイサン(大阪)
●新県立図書館を現場視察/石川県鉄骨工協組
●各委員会の事業計画などを協議/静岡県鐵構工協組
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事業概況などで意見交換
全国鐵構工業協会・中国支部(支部長=福田秀章・鳥取県鉄構工業会理事長、大照建工社長)は11月25日、広島市内のホテルニューヒロデンで第5回支部会を開催し、各県の事業概況や景況動向などについて意見や情報を交わした。
鉄骨市況では「軟調気味」との意見も聞かれたが、高炉・電炉メーカーが鋼材価格の値上げを実施しており、製品販価の上昇が予想される中、「原価算出に基づいた適正価格の維持が重要」との認識を共有した。
(写真=事業概況などで意見交換)

2020年12月号 VOL.33 NO.391
・[特集] これからのBIM推進とは―建築BIM推進会議を受けて
・[gallery] 新宿住友ビル・三角広場
・[鉄のデザイン] 恵比寿の家 -100×100のH形鋼で作る都市の別荘
・[論文] 国立アイヌ民族博物館
・[論文] 欧米で急速に進む鉄骨ファブリケーターの組立て・溶接工程の全自動化
・[Topics] 追悼・新谷眞人先生 森部康司・昭和女子大学准教授
・[人HUMAN] 矢嶋 和美さん
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ウェブ併用で理事会を開催
全国鐵構工業協会(会長=米森昭夫・ヨネモリ会長)は19日、東京・中央区の同協会会議室で理事会を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため、前回同様ウェブ併用で開催し、今回も理事のほぼ半数に当たる8人がウェブで出席した。
当日は、①原価管理実施実態調査結果報告および今後の対応②求人用業界PRポスター作成③新年賀詞交歓会等の中止④委員会活動状況――などを報告した。
(写真=理事会のようす(左)、新型コロナ感染防止のためウェブ併用で開催(右))

2020年11月30日号 NO.2007
●「(仮称)鉄骨現場溶接協会」/来年4月設立に向け説明会
●「青年部会との意見交換会」開く/全国鐵構工業協会
●H形鋼は7万4千円/物調11月資材価格調査
●「工程管理表」の講習会実施へ/全構協・近畿支部
●第1回諮問委員会/NDIが初のウェブ開催
●吉澤社長が「青森県文化賞」受賞/二唐刃物鍛造所(青森)
●溶接現場の改善に貢献する「Welbee」/ダイヘン
●特集/建築用鋼材の現状
●「検査技術者試験講習会」を開催/北海道機械工業会鉄骨部会
●「溶接ヒューム講習会」を開催/福井県鉄工協組
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行政・設計者と懇談会開催
- 中央鐵骨見学と高力ボルト締め付け実演
三重県鐵構工協組
三重県鐵構工業協同組合(理事長=玉木信介・中央鐵骨社長)は12日、行政および日本建築構造技術者協会(略称・JSCA)三重部会との懇談会を開催。高力ボルトの締め付け実演や県内のHグレードファブ、中央鐵骨(四日市市)の見学、ブレース講習会(フルサト工業担当)を実施した。県土木整備部営繕課4人、JSCA三重部会7人、組合役員10人と渡邉純平・青年部会長(渡辺鉄工専務)の計22人が参加した。
(写真=中央鐵骨でBIM対応の説明(左)、中央鐵骨の工場を見学(右))

2020年11月23日号 NO.2006
●鋼材価格は“ジリ高推移”へ/建材品種の市場動向
●10月期定例役員会を開催/東北鉄構工業連合会
●旭日中綬章を受章/三井宜之氏(熊本大学名誉教授)
●需要見通しで情報交換/全構協九州支部・H部会
●新支部長/全構協・北陸支部・寺田健信氏
●産業功労者表彰を受賞/玉木信介・三重県鐵構工協組理事長
●特集/露出柱脚工法
●高耐久トーチユニットを開発/大栄重工業(滋賀)
●You Tubeのライブ配信で働き方改革講習会/東構協
●県産業技術センターと意見交換/山梨県鉄構溶接協会
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2020年11月16日号 NO.2005
●20年度上期の規模・使途別動向/19年度に続き全規模で減少
●S造は19都府県で増加/9月都道府県別着工統計
●瑞宝中綬章を受章/青木博文氏(横浜国立大学名誉教授)
●新社長/オカモト鐵工(福井県)・草壁正明氏
●知事表彰/「信州の名工」に髙山豊正氏(髙山製作所専務)
●Hグレード工場ルポ/谷村製作所(東京都)
●「溶接ヒューム」規制説明会より/埼玉県鉄構業協組
●20年度建設投資は63兆8500億円/建設経済研究所
●「赤字」企業、4割弱に減少/全鉄連10月業況アンケート
●今後の事業計画など中心に協議/全国ビルトH工業会
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感染防止対策を懸命に実施
- 社会全体で〝緩む警戒感〟
求められる自己防衛の認識
新型コロナ禍の状況下、ファブ企業はこれまで従業員の感染防止に積極的に取り組んできた。しかし、社会全体で新型コロナウイルス感染への警戒感が緩みつつある中で、ファブ業界、ファブ各社は一層の自己防衛が求められる状況に直面している。
感染への警戒感が緩みつつある状況において、改めてそれを再確認し、従来の感染対策に加え、リスク回避のための日常行動の社内規範の設定や万が一に備えた具体的な対応策の策定が極めて重要となってこよう。
(写真=応接室にアクリルスタンドを設置(左)、受付には体温測定計と消毒液、感染防止対策を呼びかける貼り紙も掲示(右))
